山菜いなり
野山の恵みをいただく春の楽しみ
春は芽吹きの季節。少しずつ寒さがゆるんでくると、春の山菜を色々と目にします。タラノメやツクシ、フキノトウのほろ苦さ、セリ、ウドの香りなど、これらの山菜には、普段食する野菜とは違う味わいがあります。
山菜の持つ苦味やえぐみといった独特の風味は、主にポリフェノールによるものです。ポリフェノールは元々、厳しい気候や虫、動物といった天敵から、植物自らを守るために作り出されたもの。強い抗酸化力を持ち、血行促進、代謝促進などの作用があるのだそう。
ホルモンバランスを崩しやすい春は、肌荒れを起こしたり、体調を崩しやすい季節でもあります。そこで、生命力にあふれる山菜などを食べて栄養をとるのは、理にかなったことなのかもしれません。
材料(12個分)
◎すし飯 | |
炊きたてのごはん | ごはん茶碗2杯分 |
すし酢 | 大さじ2 |
◎具 | |
茹で山菜ミックス | 1袋 |
うす口醤油 | 大さじ1 |
本みりん | 大さじ1 |
桜の花の塩漬け・木の芽 | 適宜 |
◎いなり用 味付け揚げ | |
すしあげ | 6枚 |
だし汁 | 200cc |
砂糖 | 大さじ2 |
うす口醤油 | 大さじ1と1/2 |
本みりん | 小さじ2 |
作り方
◎いなり用 味付け揚げ
- 沸騰したお湯にすしあげを入れ、5分ほど煮て油抜きをする。
- お湯を切り、触れるくらいの温度になったら、油あげを手で軽く握って水気を切り、2等分に切る。味をつける前に揚げを開いておく。
- 水300ccに昆布30cmを30分浸し、火にかけ、沸騰直前で昆布は取り出し、かつお節5gを入れて2〜3分煮立たたせ、出汁を取る(出汁は、市販のパックでもOK)。
- 鍋に出汁、油あげ、砂糖を入れ、3分ほど中火にかける。
- うす口醤油を加え、落とし蓋をして5分ほど中火で煮る。
- 火を止め、仕上げに本みりんを回しいれる。冷ましながら味を含ませる。丁寧に作ると味も格別です(冷凍もできます)。
◎すし飯
- 炊きたてのごはんにすし酢を合わせ、すし飯にする。
- しゃもじで切るようにほぐしながら、広げて冷ます。
◎具
- 茹で山菜ミックスを、うす口醤油と本みりんで煮る。
- ざるにあけたものを、すし飯に混ぜる。
- 12等分して丸め、いなり用味付け揚げに詰める。
- (3)に塩抜きした桜の花と木の芽をのせる。
山菜のアク抜きの方法
◎ワラビ
ワラビ150g
水1リットル
重曹 小さじ1
- 水を沸騰させ、火を止める
- 重曹とワラビを入れ、落としぶたをする。
- 8時間から半日おく。
- きれいな水に変えて、2、3時間おく。
◎ツワ
ツワ
水 ツワの3倍以上の量
塩 水1リットルにつき小さじ2(1%)
- ツワを沸騰したお湯にさっと通して皮をむきやすくし、根元からめくるように皮をむく。
- 水に塩を加え、沸騰したらツワを入れる。
- 2、3分茹でたらざるに上げ、水にさらす。
◎ウルイ、タラの芽
ウルイ、タラの芽は茹でるだけでOK
◎フキノトウ
フキノトウは下処理不要