筍とサバ缶の煮物
サバ缶で春のごちそう
春といえば、筍の季節です。鹿児島県は竹林面積が日本一!
『一でめ 二こさん 三から 四もそ [いちでめ にこさん さんから しもそ](鹿児島で筍のおいしさを評する言葉。でめは「大名竹」、こさんは「こさん竹」、からは「唐竹」、もそは「孟宗竹」)』という言葉もあるように、竹の種類も多い地域です。
地域によって差はありますが、鹿児島では3月から6月にかけて、いろいろな種類の旬のたけのこを楽しむことができます。
「サバ缶はごちそうだった」と話す人が多く、サバ缶だけを食べるのではなく、ほかの材料を加え、煮物や炒め物に使っていました。
旬の筍と、お家に常備しているサバ缶のうまみがたっぷりしみ込んだ「筍とサバ缶の煮物」。野菜やイモなど季節の食材を合わせて煮ると、旨みたっぷりの汁が染み込みます。だしもいらず簡単にできるので、特に農繁期には重宝したそうです。
材料(4人分)
茹でたけのこ | 200g |
サバの味噌煮缶 | 2缶 |
豆腐 | 1丁 |
ちくわ | 2本 |
調味料 | (サバ缶の味付けで加減) |
麦みそ | 大さじ3~4 |
砂糖 | 大さじ1~2 |
作り方
【筍とサバ缶の煮物】
- 豆腐は8等分に、ちくわと茹でたけのこ(水煮でも代用可)は食べやすい大きさの斜め切りする。
- 鍋に、(1)とサバの味噌煮缶を汁ごと入れ、ひたひたになるよう水を加え、調味料で味を調える。
- 味が薄い場合は麦みそを追加、甘さとコクが欲しい場合は砂糖を追加してもよい。
- 落し蓋をして、汁気が少なくなるまで煮含める。
【たけのこの下処理:塩ゆでの方法】
- たけのこの外側のかたい皮を、2~3枚むく。茹でやすくするために穂先を切り落とし、縦に切り目をいれる(穂先に向かうほど深く切り目をいれる)。
- たけのこを鍋に入れ、たっぷりの水を加え、強火にかける。
- 沸騰したら塩を大さじ1入れ(掘りたての場合)、落しぶたをし、中火で1時間から1時間半煮る。
- かたい部分(根元部分)に竹ぐしを刺し、スッと通ることを確認したら、ゆで汁ごと冷まして皮をむく。
- 掘って2日以上経ったたけのこを使用する場合は、塩の代わりに1カップ程度の米ぬかや、ひとつかみの米を入れて茹でる。
- 茹で上がったら、ゆで汁ごと冷まして皮をむく。
- すぐに調理しない場合は、水を張った容器に入れ冷蔵庫で保存する。水を毎日入れ替えると1週間程保存が可能です。
【ポイント】
- 掘ってから2日以内の新鮮なたけのこは、塩だけで下処理ができる。
- サバ缶と一緒に煮込むことで、サバ缶のうまみがしみこむ。