けせん団子
ほんのり、さわやかな香り
けせんはニッケ(ニッキ)と呼ばれるニッケイ属の木で、昔は鹿児島の庭先でよく植えられていました。幼い頃、根の表面をかじり、香りを楽しんだという思い出もよく聞きます。
葉を2枚1組にして団子をはさんで蒸しあげると、蒸し器の蓋を開けた瞬間、独特のさわやかな香りが立ち上ります。団子はあん入りのほか、よもぎを混ぜたものも作られます。
葉には殺菌作用があり、団子を傷みにくくする効果があるとわかり、「けせん」の葉で団子をはさんだことが「けせん団子」のはじまりです。同じだんごを「かからん葉(サルトリイバラの葉)」で包んで蒸した「かからん団子」もあります。この葉にも殺菌作用があり、傷みにくくする効果があります。
材料(8~10個分)
だんご粉(米粉、もち米粉でもよい) | 100g |
さらしあん | 100g |
砂糖 | 100g |
塩 | 少々 |
水 | 150cc(加減する) |
けせんの葉 | 16~20枚 |
作り方
- だんご粉、さらしあん、砂糖、塩を合わせ(よもぎを入れる場合は、この時に入れる)、水を少しずつ加えながら耳たぶ状程度のかたさにこねる(さらしあんの甘さによって、加える水の量に差があるので都度調整する)。
- (1)を8~10等分にし、けせんの葉の形に合わせ、楕円形に丸める。2枚の葉ではさみ、蒸気の上がった蒸し器で強火で10~15分ほど蒸す。
【 こしあんの場合の分量はこちら ↓ 】 作り方は、さらしあんの場合と同じです。
材料(8~10個分)
もち米粉 | 100g |
こしあん | 70g |
砂糖 | 40g |
水 | 50cc(加減する) |
けせんの葉 | 16~20枚 |
【ポイント】
- けせんの葉には殺菌作用があり、傷みにくくする効果があります。
- 材料に、よもぎをいれてもおいしいです。