たまごおにぎり・豚みそ
徳之島のソウルフード
抗菌作用のあるバナナや芭蕉の葉でくるまれた、徳之島のソウルフード「たまごおにぎり」は、お弁当の定番です。
おにぎりに豚みそを入れ、薄焼き卵で包みます。卵の優しい味わいと豚みその甘辛さにほっとする味です。
そして、地域全体が家族のように暮らしてきた徳之島に息づく、優しいおもてなしの一品。お土産に持たせる「おもてなし料理」として親しまれています。
その作り方や具材は、家庭や地域によっても差がありますが、おにぎりの具は豚味噌であることが多いかもしれませんね。
ゴロッと大きめの豚肉の入った豚みその作り方もご紹介します。
材料(4個分)
ご飯 | 茶碗4杯分 |
豚みそ | 小さじ4 |
卵 | 4個 |
塩 | 少々 |
油 | 適宜 |
芭蕉の葉・バナナの葉・月桃の葉 | (あれば) |
作り方
- 茶碗1杯分のご飯に豚みそを小さじ1入れ、おにぎりを作る。
- 塩少々を加えた溶き卵を、油をひいたフライパンに流し込み、1枚の薄焼き卵にする。
- 用意したおにぎりを薄焼き卵で包む。ラップで包んで冷ましておく。
- 芭蕉やバナナの葉があれば、30センチ四方に切る(芭蕉の葉は表面を軽くあぶっておく)。(3)を包み、葉を細く割いて作ったひもで結ぶ。
【ポイントなど】
- 薄焼き卵は、片面だけ焼いて半熟の状態でまくとやぶけにくいです。ただし、お弁当にするときは食中毒防止のため両面焼くようにしましょう。
- 卵おにぎりをラップで包んで冷ましておくことで、卵とおにぎりがなじみ、卵が外れにくくなります。
- 芭蕉の葉はサッとあぶることで、殺菌効果が増します。
- おにぎりの具は、豚みその代わりに梅やシャケ、スパムをいれることもあります。
奄美の豚みそ
ゴロッと大きめの豚肉の入った豚みそ。
奄美地方の豚みそは、大きめに切った豚肉に「粒みそ」を使用するのが特徴です。
材料(4個分)
豚ロース肉(厚切り) | 300g |
生姜 | 20g |
粒みそ(茶うけみそ) | 200g |
きび砂糖 | 50g |
みりん | 大さじ1 |
塩 | 適宜 |
油 | 大さじ1 |
作り方
- 豚ロース肉は塩をまんべんなくまぶし、冷蔵庫等で一晩寝かせておき、豚肉を鍋で弱火で25分ほど茹でる。水から茹でることでお肉がやわらかく仕上がります。
- 茹で上がった豚肉は粗熱をとり、一口大に切る。
- フライパンに大さじ1の油を敷き、みじん切りにした生姜を炒める。
- 生姜の香りが立ってきたら、豚肉を入れて全体的に軽く炒める。
- 粒みそ、きび砂糖を先に入れて軽く混ぜた後、みりんを全体に回しかけて軽く混ぜ合わせたら火を止める。
- 余熱で、粒みそときび砂糖がなめらかになるまで混ぜ合わせる。
【ポイントなど】
- お肉は水から茹でることでやわらかく仕上がる。
- 厚切り豚ロース豚肉がない場合は、赤肉や豚バラのブロック肉を使用してもおいしく作れます。
- 大きめな豚肉に、粒みそを使用するのが奄美地方の豚みその特徴。