とうぃ汁
徳之島で冬瓜があると必ず作る家庭料理「とうぃ汁」
「とうぃ」とは「鶏」のこと。昔はお弔いが出た際に、必ず作る汁物でした。
島に葬儀場がなかったころは、自宅で葬儀を行うのが普通で、弔問に来てくださる方や、お手伝いに来てくださった方のまかないの食事としてふるまわれていました。
後輩が食材を集め、先輩に習いながら作っていたそうで、先輩から後輩へ受け継がれている料理です。お弔いの場所は、島料理を学ぶ場所となっていたようです。
今では、どこの家庭でも冬瓜があったら作る汁物で、大勢の方が集う際の定番メニューです。
夏バテなどの滋養には欠かせない一品で、鶏肉の出汁が冬瓜に染みてます。食欲がない時やパワーをつけたい時に喉越し良く栄養をつけられます。
材料(4人分)
冬瓜 | 400g |
人参 | 100g |
キャベツ | 100g |
長ネギ | 1本 |
薄揚げ | 1枚 |
鶏肉の骨付きブツ切り | 150g |
鶏のもも肉 | 100g |
生姜 | 10g |
小ねぎ | 2,3本 |
塩 | 小さじ1/2 |
油 | 小さじ1 |
水 | 800cc |
麦みそ | 60〜70g |
作り方
- 冬瓜は皮を剥いて2センチの角切りにする。人参、鶏もも肉は2センチの角切りに、キャベツも2センチ角に、長ネギは斜め薄切り、生姜は千切りにする。薄揚げは湯通しして、2~3センチ幅の短冊切りにする。
- 鍋に油をひき、生姜の千切りを軽く炒め、鶏肉の骨付きブツ切り、もも肉、長ネギ、塩を加えて炒める。
- 肉の色が白くなってきたら、更に冬瓜、人参を加える。軽く炒めたら水を加え、中火で加熱する。
- 材料に火が通って柔らかくなったら、キャベツ、薄揚げを加えて2~3分加熱したら麦みそを加える。
- 椀に注ぎ、小口切りにした小ネギをちらす。
【ポイントなど】
- 食材は、なるべく同じ大きさに切りましょう。
- キャベツを入れると甘さが増します。
- 冬瓜がない季節は、大根でも可。