干し柿のおはぎ

私の心の中に残る「一番せつない食」です
今は亡き、ある男性から聞いた「昭和19年12月18日」本当にあった、食の物語です。
当時男性は14歳。少年兵として出征し、大村海軍航空隊に配置されたそうです。そのとき、兄のように慕っていた23歳の上官に、特攻隊として出撃命令が下りました。急ぎ駆け付けた新婚の奥さんが持参し、3人でたべたのが「干し柿のおはぎ」。
砂糖が手に入らないので、干し柿をつぶしご飯にまぶしたものだったそう。
その後、上官は鹿屋基地に移動され、そこから出撃。帰らぬ人となったそうです。男性は、その方の命日の2日前に食べた記憶から、食べた日を忘れずにいたそうです。
材料(4人分)
もち米 | |
干し柿 |
作り方
- おはぎのあんこのかわりに、つぶした干し柿をまぶす。