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第154回 霧島たべもの伝承塾 あくまき!

第154回「霧島たべもの伝承塾」
テーマは「別のあくまき」

端午の節句に欠かせない「あくまき」作り。
昨年は、灰汁にこだわって、クヌギ、みかん、きんかん、竹、ブドウ、とアクの違いにより仕上がりを実習しましたが、
今年は、普通のあくまきと「もう一種別のあくまき」という視点で、組み立ててみました。

これまで、あくまきについて、多くの聞き取りをやってきました。家庭ごとにあくまきを作る時、多くの家庭で、少しだけ普通のあくまきではない、何かを作っているのです。
それは、灰汁の苦手な子どものための「灰汁に浸さないもち米のあくまき」だったり、「小豆を混ぜたものであったり」・・・

そういう大人たちの心遣いや思いやりみたいなものが大好きで、
今回は「小豆のあくまき」「落花生のあくまき」も作ってみました。
落花生は、私が幼いこと、樋脇の親せきが作っていたもので、小豆は南薩のかたより教わったものです。
普通サイズに加え、4分の1サイズも作り、平鍋と羽釜で3時間みっちり煮ていきます。

3時間の間に、簡易オーブンで霧島地粉でピザを作り焼いて食べるというおまけつき。
屋外の屋根付きの場所で、マスク着用はもちろんのこと、それぞれが距離をとり家族ごとの作業を徹底し、実施しました。

出来上がりは米粒がゼリー状になり、濃いべっ甲色。
灰汁の苦みも丁度おいしく感じられるものになりました。
落花生と小豆もおいしく、うれしい仕上がりでした。

写真は、参加者のkちゃんよりいただきました!