第171回「霧島たべもの伝承塾」でした!
第171回 霧島たべもの伝承塾
ナッツやドライフルーツ入りのげたんは(霧食命名「ラルム」)
を作りました!
霧島市横川町発祥の郷土菓子をアレンジしています。
げたんはの由来をご紹介します。
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下駄の歯を泥で汚した様子になぞられ名付けられたといわれる「げたんは」。霧島市横川町が発祥で、以前は「横川菓子」「三角菓子」とも呼ばれていました。
由来を紐解いてみます。大隅横川駅の近くには、昭和20年代まで姶良伊佐地区の米の集荷場があり、多くの人でにぎわったといいます。そして、各地より集まった人々がこの駅を経て向かったのは、全国7位の採掘量を誇る「山ヶ野金山」でした。最盛期には2万もの人々が働き、その人々に好まれたのが横川駅周辺の菓子屋で作られた「げたんは」でした。
黒糖がたっぷり入り、作りたては硬く、2.3日たつと蜜が染み込み、何とも言えぬしっとりとした食感になります。金山で働く人々が、命を懸けて働く中でつかの間の安らぎを与えてくれた菓子なのでしょう。
写真は峯下さんより。