新着情報

第291回 かごしま郷土料理マイスター®講座でした

第291回かごしま郷土料理マイスター講座
テーマは「さつまいもと鹿児島の食文化」
実習で作った料理は以下の通りです。

「さつまいもご飯」
「がね」
「いもんせん揚げ物」(サツマイモデンプンを水で溶いてフライパンで焼いたもの)
「さつま汁」(鶏肉と野菜の味噌汁)
「柿と青菜の白和え」
「まこもだけの天ぷら」
「大根葉の漬け物」

【さつまいもと鹿児島】
鹿児島県のさつまいも収穫量は日本一です。薩摩という名がつくのでもともと鹿児島で作られ食べられていたイメージがあるかもしれませんが、1698(元禄11年)年に琉球から種子島に伝わり、その後1705(宝永2)年に、山川の前田利右衛門が琉球からさつまいもを持ち帰り、鹿児島本土でも栽培がはじまったという説が有力です。
鹿児島の土地の多くは火山性の土壌です。2万9000年前の姶良カルデラの大噴火によって高温の火砕流が鹿児島中にひろがって、それらがやがて冷えて固まり「シラス台地」となりました。
シラス台地は水はけがよいために、穀物の栽培には適していませんでしたが、さつまいもはよく育ちました。薩摩藩は「八公二民」と呼ばれるほど年貢の取り立ての厳しい藩でした。農民たちは作った米のほとんどを年貢として納めましたが、それでも生きていくことができたのはさつまいもを主食として食べることができたからでしょう。