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「あくまき全部講座1日目」開催しました

「あくまき全部講座1日目」を開催しました。
あくまきを作るには、準備がいろいろと必要ですが、
今日は「灰汁」(アクとかアクジルとか呼びます)をとりました。

毎年、各地で使われている「灰」を使いますが
今年は「キンカンの木の灰」「鰹節製造時の灰」「竹灰」を使い、各一升の灰(1.3キロ)から二升(3.6 L)の灰汁をとりました。
ザルにさらし布を重ね、羽釜で沸かした熱湯をかけます。
写真のように、木をくりぬいて作られた「こぶ」と呼んでいた大きな柄杓を使っています。
参加者の方のおじいさんが約100年前に手作りした道具です。

とれた灰汁は、素材ごとに色がずいぶん違います。
きんかんはまさに透明感のある明るい黄色で、かつおぶし製造時の灰はさらに赤みがかっています。
竹灰は、コーヒーのような濃い黒です。
最初に、霧島の方にあくまきを教わったとき、「灰汁は、あくまきを作る1週間前にとるものだ」と聞きました。
その時は1週間で、灰汁が良い状態になるのかなと思ったのですが、
おそらく、あくまきは竹の皮の準備なども必要なので、落ち着いて取り組めるように余裕をもって作業しなさい、という事かな、と思っています。