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あくまき全部講座 3日目

あくまき全部講座3日目。いよいよあくまきの成形と煮方。
「きんかん」「竹」「かつおぶし製造ででた木灰」それぞれのアク汁につけたもち米を、竹の皮につつみ、3つのかまど・鍋で各20本づつ煮ていきました。うまく煮えるように、鍋の底に琵琶の葉を入れます。
たっぷりの湯で、常に沸騰させることが大切。お子さんのご受講もあり、立派に上手に火の管理をしてくださいました。
3時間以上煮続けるので、その間は、昼食作りです。

「アク汁」も手作りでしたので、そのアク汁を使い「生芋こんにゃく作り」や「わらびのあく抜き」。
使うたびに「灰」の面白さ、「あるものを使い工夫する」先人の知恵を十分に感じます。
園内のよもぎやタラの若い部分も天ぷらに。古江さんの鶏の生みたての卵で卵焼きに、また地粉でだご汁も作ってみました。野菜や鶏の汁に、地粉を練って、小さく切り分け指で薄く延ばして汁に入れたものです。
農園で栽培した緑・赤・黒の小豆と餅アワを加えたご飯に、出水産の海苔。
こんにゃくは薄く切り、昨年仕込んで常温で1年置いて真っ黒になったみそを使った生姜酢味噌をかけました。
大根とラデッシュの酢の物もつけて、幸せいっぱいの昼食になりました。

昼食も終わると、煮始めてから3時間となり、3種のあくまきを開けて様子を見てみました。
「かつおぶし製造時の木灰」と「キンカン」の方は、すっかり米粒の形はなく全体がゼリー状になり、明るい透明感のあるべっ甲色になっていました。それに比べ「竹灰」のほうは、やや白濁した部分があったのでさらに30分煮ていきました。
火のかげんがちょうどよく、とても良い仕上がりとなりました。
おまけで作った1/4サイズのミニあくまきも、なんとも言えずかわいく、何のアク汁で作ったかわかるように、椿の葉に名前を書いて、竹の紐に入れこんで見ました。なんともかわいらしく大好評でした。