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「あくまき全部講座3日目」開催しました

あくまき全部講座3日目(第203回 霧島たべもの伝承塾)
いよいよ、あくまきの成形と煮方です。

「竹灰」「キンカンの木の灰」「かつおぶし製造時の灰からとった灰汁」に浸したもち米をザルにあけ、
かまどのたっぷりの湯で3時間煮ます。
よくできるようにのおまじないの「ビワの枝」も一緒に入れます。
3時間後3種のあくまきを開けてみました。
味は、作り立ては硫黄臭がするので、食感のみの報告です。

竹灰は、見た目はこげ茶色でややくすんだ状態です。
内部はしっかりと中心部まで糊化しており、米粒はほとんど見えない状態で全体がやや硬めのゼリー状でした。
食感はコシがあり、もちもち感が強かったです。

きんかんは、明るい透明感のある赤茶で、
米粒は表面から透けて少し見えるのですが、中心部から切ってみると、しっかり糊化していました。
私は、うっかり味見ができなかったのですが、受講された方の情報によると、
もちもちとした弾力があり、味も良かったそうです。
きんかんやミカンは、えぐみが少なく仕上がるので、当日でもおいしいようです。

かつおぶし製造時の灰汁使用のものは、深いべっ甲色で、中心部までしっかり糊化しています。
口にした時に、弾力が強く、市販のあくまきに近い感じがします。

9時集合で10時に煮始めました。
空いた時間に、4分の1サイズのミニあくまきも作りました。
昼食作りは、園内の散策と食材調達から。
天ぷら用に山ウド・茶の葉・三つ葉・タラの芽・よもぎなどを採取するのも、楽しい時間でした。
昼食は
いろいろ小豆のおこわ
霧島産小麦のだご汁
山菜天ぷら
卵焼・トマト
みんなで手分けして作り、木漏れ日の中、鳥の鳴き声を聞きながらおいしくいただきました。
出来上がったあくまきには、灰汁ごとに葉に名前を書いたり、園内の花を挿したりして、お持ち帰りいただきました。