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「山形県庄内地方(鶴岡市)と鹿児島『食の交わり』食文化交流講座」でした

庄内と鹿児島の食のコラボ

10月2日(木)かごしま県民交流センターにて
「山形県庄内地方(鶴岡市)と鹿児島『食の交わり』食文化交流講座」を開催しました。
歴史と文化を踏まえた「食の交わり」
庄内と薩摩、過去の縁を学び、距離を縮め、今を楽しみ、未来に活かし、お互いの土地のおいしいものを通じて楽しく交流を深めるイベントでした!

庄内よりおいでになった講師の皆様は、
 鶴岡ふうど(食×風土)ガイド 山口美和 様
 有限会社 庄内旬青果 長島忠 様
 gira gira  古門浩二 様
 株式会社 井上農場 井上馨 様 悦 様
 庄内と薩摩 食文化交流プロジェクト代表 富樫博 様

鹿児島側の参加者は、県内各地、鹿児島市、霧島市、阿久根市、南九州市、指宿市、日置市、垂水市、鹿屋市などからよりご参集いただいた16名の皆様です。
開会式では、私より6年前「あくまき」と「笹巻」の研究で鶴岡を訪ね、中野律様(当時 鶴岡食文化創造都市推進協議会)を介しご紹介いただいた山口様にガイドいただき、
さらに昨年長島様井上様にお会いしたことをきっかけに、この事業を計画し開催に至った経緯をお話しました。

次に庄内旬青果の長島様進行により、庄内の皆様の自己紹介をいただき、
ふうどガイド、生産者、レストランシェフ、食文化交流プロジェクト代表としての活動をお聞きしました。
それぞれの立場で庄内の食を大切に、思いを共有し、職種を超えてつながっていらっしゃる様子に感銘を受けました。
また、鶴岡・庄内の皆様からの視点で庄内と鹿児島の「徳の交わり」(西郷隆盛と庄内藩との親睦)の歴史もお伺いすることができました。

調理室に移動し、 鶴岡・庄内の「食」料理実習に移ります。
山口様からは「芋煮」「菊(もってのほか)の甘酢和え」、だだちゃ豆のおいしい茹で方をデモンストレーションしていただきました。
とても興味深かったのが「芋煮」の由来。なぜ河原で「芋煮」をするのか。

さらに、古門さまより「山形と鹿児島の食材で創作料理」として「アケビの肉づめ焼き」を教わりました。
鹿児島では種しか食べないアケビですが、そのアケビの皮を使います。
アケビの皮は5分ほど茹でて軽く小麦粉をります。
その中に霧島黒豚のあらびきミンチに玉ねぎを加え、麦みそなどで味をつけたものを詰めていきます。
それを、笹巻でつかうイグサで結んでフライパンで焼いてきます。
東北ではアケビの皮を食べるとか聞いていたのですが、料理をしたのは初めてでした。

また、井上農場の井上悦さんが「カニの味噌汁」を作ってくださいました。
だだちゃまめの味噌汁なのですが、不思議にかにの味がします。
鹿児島の料理は、開会式までに参加の皆さまご協力いただき「さつますもじ」「がね」「ニガウリとみょうがの甘酢づけ」「モーウイの即席漬け」を作っておりました。

試食会では、それぞれの方々が入混じり、楽しくお話ししながらの時間となりました。
庄内の皆様の、あたたかなお人柄と優しく丁寧なお話しぶりに、皆さんすっかり打ち解けられて楽しい時間でした。
途中で、山口様より、庄内の「ささまき」のお話もお聞きできました。
そして、食後は庄内の皆様も一緒に片付けまでしてくださいました。

閉会式の際もたくさんのうれしいお言葉をいただき、ただただ感謝するばかりでした。
販売即売会前にお忙しい中、ご準備、ご対応下さり、本当にありがとうございました!!
また、参加者の皆様にも朝早くよりお力添えいただき、本当にありがとうございました!!
昨日庄内の食文化へのきっかけをいただいた、中野律さん(現 合同会社yui)にご報告したら「『食文化が繋げる人と地域』が実現した」と喜んでくださいました。
本当に素晴らしい会でした。

あけび、ずいき芋、からどり(いもがら)、だだちゃ豆、食用菊(もってのほか)など、庄内の野菜
アケビの肉詰め焼き
山口さんともってのほか(食用菊)
アケビの肉詰め焼きを教えてくださった古門シェフ
庄内旬青果の長島さんと、
庄内と薩摩 食文化交流プロジェクト代表 富樫さん
井上農場の井上馨さんと悦さんご夫妻
皆様で集合写真です